「おっはよ〜vv」

がばぁっっと勢いよく人の背後から飛びついてきたのは我が武蔵野森サッカー部のエースストライカーの藤代 誠二。

「あ、おはよう藤代。今日も元気いいね〜」

抱き付かれることに、すっかり慣れてしまった私は少し悲しいものがあるが笑って挨拶を返す。

「ん〜?のおかげだよ〜。に会うと俺、元気にな‥‥いてっ!」

途端に背中に在った重みがスッと消えた。

「いつまで抱きついてんだ、バカ代!」

この口の悪さは‥

「三上、なにも殴る事ないんじゃない?」

余程痛かったのか、可哀想に‥藤代、涙目になってるよ‥。

「毎朝言ってんのに学習能力のないコイツが悪いんだよ。それにお前も!」

「私?」

「そう!いい加減、俺に敬語使えっての!俺はお前の先輩だぞ?」

「だからヤダって言ってるでしょ?三上の事、先輩だなんて思った事ないし〜」

「お前な、それスッゲー失礼‥‥」

「あっ!渋沢先輩、先輩、おはようございますvv」

ん〜いつ見てもお似合いだわ、先輩たち!

「おはよう、ちゃん」

、おはよう。相変わらずだな(苦笑)」

あれ?笠井の姿が見えないなぁ。

「笠井は?」

「タクなら今日は日直だから先に行ったよ」

おっ!藤代が復活してる!

「‥‥い?ってば!どうしたの?急がないと遅刻しちゃうよ?」

「あっ、ごめん藤代。行こう!」





こうして私の朝は始まるのだ。





「偵察?あたしがですか?」

「ええ、嫌?」

「そんなこと全然ないです!」

むしろいきたくて行きたくて仕様がないくらいだったし‥

「でも偵察は先輩の仕事じゃないですか」

だから完璧諦めてたんだけどなぁ。

「確かにそうだったんだけど、来年マネが入ってこなかったらちゃん一人でしょ?だったら今から目で見ておいたほうがイイと思ってね」

確かに‥マネに入ってきてくれる可能性って低いんだよね。

みんな男の子目当てで長続きしないし、仕事キツイし‥見慣れておいたほうがいいかも。

でもなぁ‥私、行ってもちゃんとデータとってこれるかしら‥ι

「桜上水には女子サッカー部が出来たらしいから、なんなら少し遊んできてもいいわよ?克郎には私から言っておくし」

「えっ、本当ですか?先輩!やったぁ〜vvじゃあ、いってきま〜す♪」

データがちゃんと取れなかったらそのときよ!とりあえず遊びた〜〜い!!

ということで、桜上水へLets’Go!!



「‥で、なんで藤代と三上がついてきてるワケ?」

当たり前のように隣を歩いている笑顔の二人に質問。

笑顔といっても三上の場合はデビスマだけど‥。

「別にいいじゃ〜ん!桜上水の奴ら面白いんだよ〜」

「確かにな(笑)」

あのう、藤代くん。練習を優先させなくていいんですか??

あんたはウチのエースストライカーでしょ??

三上、笑ってるけどあんたもウチの司令塔でしょ??

仮にも(←強調!!)二人ともレギュラーなんだから遊んでる場合じゃないでしょうが!!

「‥‥‥‥‥‥‥」

ジーっと人のほうを見て何か言いたそうな三上。

「三上、スッゴクなんか言いたそうね」

「それに、お前が自覚無さ過ぎだからな」

「はぁ??」

えっと、自覚って何の??どういう意味ですか??

「何でもねぇよ。気にすんな」

いや、気になるんですけど‥スッゴク気になるんですけど‥教えてくれそうにないなぁ。

「‥あっそ、まぁいいや。ところで藤代、あんまり騒がないでよ?恥ずかしいから」

藤代の性格からして大騒ぎしそうだもん。

「なんで俺にだけ言うんだよ〜?」

「お前がバカだからに決まってんだろ?」

「そんなことないっすよ〜」

「三上、そこまでハッキリ言っちゃ可哀想よ」

までそんな〜(泣)」



















to be continued…
















あとがき

は、話進んでない‥ι
なんかなくてもいいような気が‥
こんな始まりで最後まで読んでくださる方いらっしゃるかしら‥(不安)

ケイカ「はい、とりあえずココでおしまいです」
 笠井「‥キリが悪くないですか?」
ケイカ「そういうこと言わないで。不安になるから」






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